諦めていたバルブ内部リーク検査を「バルブセンス」で実現!

某大手製紙会社  

製紙会社では大規模な設備を運用する中で、水、蒸気、薬品、スラリー(パルプと水の混合物)などの複数の流体を大量に取り扱っている。そのため、これらの流体を効率的かつ安全に制御するためには大型バルブが必要不可欠である。しかし、錆が酷く腐食が進行した大型バルブや保温材が巻かれているバルブでは、内部リークが発生しているかどうかを直接確認する手段がなかった。

VALVE SENSE(バルブセンス) 品番:LL-VS1

従来現場での漏れチェックは目視や音を頼りに行われており、特にバルブ内部の漏れ箇所は特定することが難しいという課題があった。そこで「バルブセンス」を提案し実際に検査を行った結果、保温材が巻かれているバルブは、上流および下流の配管に検査穴を開けることで、内部リークの有無を確認し、錆が酷い大きなバルブにおいても漏れの有無を確認することができた。バルブセンスを導入することで、従来の方法では発見が難しかった内部リーク問題を早期に発見できるようになり、結果としてエネルギーコストの削減、安全性の向上、そして設備の効率的な運用に貢献できた。

実際に検査したバルブ

これまでバルブの内部リークを外部から検知することができると思っていなかった。漏れが発生した場合、計画外の設備停止が生じ、生産スケジュールや納期に影響を与えることもあった。バルブセンスを活用すれば、コスト削減や予防保全が可能となる。内部リークの検知という、これまで諦められていた課題を解決できる点は画期的で、検査した箇所をレポート化して管理できる機能も大きな魅力であると感じた。