背景 — 点検前清掃の徹底とエア配管の制約
当工場では、日常点検や定期点検を実施する前に、必ず設備の清掃を行うことをルールとしています。設備に粉塵や異物が付着したまま点検を行うと、見えるべき箇所が隠れてしまい、正確な点検ができないためです。特にモーターの吸気部に粉塵や異物が堆積すると、通気性が低下し冷却効率が著しく悪化します。この状態が続けばモーターの過熱や故障リスクが高まることから、現場担当者も吸気部の清潔保持を非常に重視していました。
清掃の際にはエアブローを使用していましたが、工場が大型施設であるためエア配管が必ずしも設備の近くに配置されているとは限らず、場合によってはホースを30m程度延ばして作業しなければならない状況が頻繁に発生していました。この状態は作業効率の著しい低下を招いており、清掃のためだけに多大な時間と労力を費やす日常が続いていたのです。
課題 — 長尺ホースがもたらす作業負担と安全リスク
30m前後のホースを引き回す必要があり、これが作業の大きな負担となっていました。ホースを長く延ばすほど先端での風圧が低下するという物理的な問題もあり、せっかくエアブローを使っても粉塵を十分に除去できないケースも発生していました。また、ホースの取り回しによる転倒リスクや他の設備への接触リスクも懸念されており、安全面での課題も存在していました。
さらに、清掃に時間がかかることで本来の点検作業に充てる時間が圧迫され、点検の質や作業効率全体にも悪影響を及ぼしていました。エア供給が不要で、かつ十分な風圧を持った清掃ツールの導入が急務となっていたのです。
導入製品 — コードレスエアダスター「バリトバシ」
上記の課題を解消するツールとして、コードレス・充電式のエアダスター「バリトバシ」の導入をご提案しました。バリトバシはエア配管への接続が不要で、充電して持ち運ぶだけでどこでも使用できるため、長いホースを引き回す手間が完全に不要になります。
実際に現場で試用いただいた結果、他社製品と比較してもはるかに強い風圧を発揮することが確認され、設備の隅や吸気部の粉塵をしっかりと吹き飛ばせると高い評価をいただきました。エア配管の有無に左右されず、工場内のあらゆる箇所へ素早く移動して清掃できる機動性は、広大な工場での点検前清掃に最適です。また、風圧の強さが従来のエアブローと遜色ないレベルであることから、清掃品質を落とすことなく作業効率を大幅に向上できる点も大きなメリットとなります。
導入効果 — 点検ルートに沿ったスムーズな清掃運用を実現
バリトバシは主に日常点検・定期点検の実施前に行う設備清掃の場面で活用されています。点検担当者が工場内を巡回する際にバリトバシを携帯し、各設備の点検を行う前にその都度バリトバシで粉塵を吹き飛ばす運用としています。特にモーターの吸気部周辺は重点的に清掃を行っており、詰まりや汚れを取り除いた状態で点検に臨むことで、見落としのない精度の高い点検が可能となりました。
従来はエア配管の場所に合わせて移動するか、長いホースを引き回す必要がありましたが、バリトバシの導入後はそのような制約がなくなり、点検ルートに沿ってスムーズに清掃・点検を進められるようになりました。充電式のため、作業前に充電しておけば一日の点検業務を通じて使い続けることができ、運用上の手間も少ないのが特長です。
現場の評価も高く、「これだけ風圧が強ければしっかり飛ばせる」との声も上がっており、今後も継続的に活用していく予定です。点検前清掃の時間短縮と安全性向上の両立を実現したバリトバシは、広い工場での設備保全業務に欠かせないパートナーとなっています。
