業種・機械
シャーリング(板金切断機)
メーカー・型式
相澤鉄工所製 ADH625
製番
20E08
使用期間
約20年
使用作動油
42番/57L

お悩み・背景

今回ご相談いただいたのは、約20年にわたって稼働している相澤鉄工所製のシャーリング(板金切断機・ADH625)です。長年の使用により、横向きに設置された油圧シリンダーからオイル漏れが発生していました。

「シリンダーからのオイル漏れを何とか止めたい」というのがご担当者様のお悩みでしたが、根本対策となるオイルシールの交換には次のような壁がありました。

  • オイルシールが定形品ではない — 適合するシールを探すか、特注で製作する必要がある。
  • 交換に少なくとも10万円のコストがかかる — 部品代に加え、分解・組付けの工数が必要。
  • シリンダーに若干の傷があり、漏れの発生箇所を特定できない — どこから漏れているのかを正確に押さえるのが難しい。
オイル漏れが発生していた横向きの油圧シリンダー部
オイル漏れが発生していた横向きの油圧シリンダー部(下に紙を敷いて漏れを確認)

導入製品:作動油に添加するだけの「ハイドロリックシール」

そこで採用いただいたのが、油圧作動油漏れ止め&添加剤「ハイドロリックシール(RP-61821)」です。シリンダーやポンプを分解することなく、作動油タンクに添加して通常運転で循環させるだけで施工できる、現場完結型の漏れ止め剤です。

経年劣化で硬化・収縮したシールやOリングに浸透して柔軟性と弾力を復元し、さらに金属表面の微細な傷にポリマー油膜を形成して漏洩経路を封止します。今回のように「漏れ箇所を特定できない」「シールが特注で交換コストが高い」ケースに適した選択肢です。

作動油タンクへハイドロリックシールを添加する様子
作動油タンクへハイドロリックシールを添加

施工と経過

当日の施工から漏れが止まるまでの経過は次のとおりです。

  1. 16:15ハイドロリックシール 210ml(3%)を作動油タンクに添加。
  2. 16:16〜16:31約15分間稼働。オイルが滲み始め、15分間で3滴の漏れを確認。
  3. 16:35〜16:45漏れを拭き取り後、さらに約10分間稼働。オイルの滲みは比較的減少。ただし気泡を含んでおり、漏れは1滴のみ確認。
  4. 16:48最終確認。何度か稼働させると、オイルの滲みは少し残るものの漏れは止まった

解説

今回のシリンダーは横向きに設置されているため、油膜が均等に形成されにくく、上部側から空気を含みやすい状態でした。そのため施工中のオイルが気泡を含んでいた可能性があります。

また、シャーリングは通常、連続して速く動かす機械ではありません。今回の連続稼働により気泡が発生した可能性も考えられます。