業種
某製鉄所
機械名称
トランス(変圧器)
目的
トランス油の漏れ補修
規模
変圧器 2,200台/多いもので 8,000L のトランス油を封入

業種・背景

今回の導入事例は、大規模な鉄鋼製造を行う某製鉄所様です。製鉄所では圧延ライン・熱処理・クレーン・付帯設備などを動かすために、構内のいたる所に変圧器(トランス)が2,200台規模で設置されています。中には8,000Lものトランス油を封入している大型設備もあり、油の管理は操業の安定に直結する重要テーマです。

これらの変圧器は屋外に設置されているものも多く、長年の稼働による経年劣化で、ボルト部やガスケット部、油密部などから少しずつ漏油が発生していました。発見した漏油を放置すれば絶縁性能の低下や環境面のリスクにつながるため、発見次第、速やかに止める必要があります。

変圧器ボルト部からの漏油状況
ボルト部から進行した漏油の様子
リークエイドで封止した直後の補修跡
リークエイドで応急補修した直後の状態

課題

変圧器の漏油を根本的に解決するには、稼働を一度停止して油を抜き、部品を交換する大掛かりなオーバーホールを行う必要があります。しかしオーバーホールには多くの時間とコストがかかるため、実際の現場ではそれまでの「つなぎ」として、漏油箇所をシール材で封止する応急的な補修が行われてきました。

ところが、このつなぎ補修そのものにも大きな壁がありました。

  • 油が付着している箇所にシール材が接着しない — 補修面を完全に脱脂するのが難しく、塗布しても密着しない。
  • 硬化に時間がかかると補修箇所に「油道」ができてしまう — 硬化までの待ち時間に新たな油がにじみ出し、その流れに沿って隙間が残ってしまう。
  • 結果として漏油が止まらない — 何度補修しても再漏油し、対応工数だけがかさむ。

さらに同社では、今後も年間10台ほどのペースで同様の補修工事を継続する計画があり、都度オーバーホールで対応するのは現実的ではありません。「オーバーホールまでの期間を安全に延ばせる、現場で完結する応急補修手段」が強く求められていました。

導入製品:UV硬化型漏れ補修剤「リークエイド」

これらの課題を解決するために採用されたのが、UV硬化型漏れ補修剤「リークエイド(LL-100-LACK)」です。リークエイドは、漏れ箇所に塗布して専用のUVライトを当てるとわずか1秒で硬化する、現場補修に特化した補修剤です。

変圧器の漏油現場にマッチする特長は次の3点です。

  • 油面にも直接施工できる — 脱脂が難しい油付着部でも硬化し密着するため、従来のシール材では止まらなかった油密部の漏油に有効。
  • 1秒硬化で「油道」を作らせない — 待ち時間がほぼゼロのため、硬化前に油がにじみ出て隙間を作る問題を回避できる。
  • 稼働停止が不要な応急補修 — 変圧器を止めずに現場の保全担当者が自ら施工可能。オーバーホールまでの期間を安全に延長できる。

導入効果

リークエイドの導入により、同製鉄所では以下のような効果が得られています。

  • 油密部の漏油を現場施工で即時停止 — これまで「止まらなかった」漏油を、稼働中のまま数分で封止できるようになりました。
  • オーバーホールまでのつなぎ期間を確保 — 大掛かりな分解整備を計画的なタイミングまで遅らせることができ、生産計画への影響を最小化。
  • 補修コストの大幅削減 — 外部業者を呼ばずに社内保全で対応でき、1台あたりの補修コストが従来比で大きく削減されました。
  • 横展開できる標準補修手段に — 2,200台規模の変圧器群に対し、同じ手順で誰でも施工できる共通の補修方法として定着。年間10台ペースの継続的な保全計画にも組み込まれました。

「オーバーホールは必要だがすぐには止められない」「シール材では止まらなかった」といった、多くの製造現場に共通する悩みに対し、リークエイドは止められない設備を止めずに、漏れだけを止める選択肢として高く評価されています。