工場のエア配管でよく使われるワンタッチカプラーは、接続部からのエア漏れが起きやすい箇所のひとつです。さらに、取り外したときにホース内の残圧でホースやプラグが跳ね返るという安全面の心配もあります。「カプラーからのエア漏れをどう止めるか」「取り外し時の跳ね返りをどう防ぐか」——本記事では、某航空部品メーカー様がエア漏れ診断をきっかけにカプラーを見直し、PREVOSTの安全カプラー「prevoS1」で安全性と省エネを同時に改善した事例をご紹介します。

この事例のポイント

  • エア漏れ診断で、マシニングセンタ周辺のカプラー接続部から複数のエア漏れを検出
  • ブローガンを接続していない待機状態でも、微量のエアが漏れ続けている箇所があった
  • ボタンを押すとまず残圧を排出し、その後にプラグを解除する構造で、ホースの跳ね返りを抑制
  • 片手で接続・解除できるため、加工後の清掃や段取り替えの作業性を損なわない
  • 交換後に音響カメラで再確認したところ、カプラー接続部の超音波反応も解消

カプラーからのエア漏れ、どこにどれだけ漏れているか把握できていますか?

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業種
某航空部品メーカー 様
対象設備
航空機部品の機械加工エリア(マシニングセンタ周辺のカプラー接続口)
課題
カプラー接続部からのエア漏れ。取り外し時に残圧でホースやプラグが跳ね返り、加工機や精密部品への接触が懸念された
目的
エア漏れの低減と、残圧によるホースの跳ね返り防止の両立
使用製品
PREVOST 安全カプラー「prevoS1」

背景|航空機部品の機械加工エリアで使われるエアブローガンと空圧工具

航空機部品の機械加工エリアでは、加工後の切りくずや切削液を除去するため、エアブローガンや空圧工具を使用していました。

これらの機器はカプラーでホースに接続して使うため、接続口の数だけエア漏れの発生源になり得ます。日常的に着脱を繰り返す箇所でもあり、消耗や気密性の低下が起こりやすい部位です。

課題|カプラー接続部のエア漏れと、残圧によるホースの跳ね返り

エア漏れ診断を実施したところ、マシニングセンタ周辺に設置されたカプラーの接続部から、複数のエア漏れが確認されました。なかには、ブローガンを接続していない待機状態でも微量のエアが漏れ続けている箇所がありました。

また、清掃や工具交換の際にカプラーを取り外すと、ホース内の残圧によってホースやプラグが跳ね返ることがあり、加工機や精密部品への接触も懸念されていました。

航空機部品の加工現場では、小さな傷や異物の付着も品質に影響するため、ホースや工具を不用意に加工品へ接触させないことが重要です。

しかし、安全性を重視するあまり、カプラーの着脱に時間がかかったり、両手での操作が必要になったりすると、加工後の清掃作業や段取り替えの効率が低下します。

  • エア漏れ — カプラー接続部から複数のエア漏れ。待機状態でも漏れ続ける箇所があった。
  • 残圧による跳ね返り — 取り外し時にホースやプラグが跳ね返り、加工機や精密部品への接触が懸念された。
  • 作業性の低下 — 着脱に時間がかかる、両手が必要になると、清掃や段取り替えの効率が落ちる。

そのため、エア漏れを抑えながら、残圧によるホースの跳ね返りを防止し、作業者が簡単に操作できるカプラーが求められていました。

解決策|残圧を排出してから外せる安全カプラー「prevoS1」

そこで、PREVOSTの安全カプラー「prevoS1」を提案しました。

ボタンを押すと、まずホース内の残圧を排出し、その後にプラグを解除する構造のため、取り外し時の急なホースの跳ね返りを抑えられます。また、片手で接続・解除できるため、加工後の清掃や段取り替えの作業性も損ないません。

まずは、使用頻度が高く、エア漏れが確認されたマシニングセンタ周辺の接続口から試験的に交換しました。

  • 2段階の解除構造 — 残圧を排出してからプラグを解除するため、ホースやプラグの跳ね返りを抑えられる。
  • 片手で着脱できる — 清掃や工具交換のたびの着脱でも、作業の手を止めにくい。
  • 優先順位をつけた部分導入 — 使用頻度が高く漏れが確認された接続口から交換し、効果を確認してから展開できる。
比較ポイント従来のカプラー安全カプラー prevoS1
取り外し時の残圧ホース内の残圧によってホースやプラグが跳ね返ることがあるボタンを押すとまず残圧を排出し、その後にプラグを解除するため、急な跳ね返りを抑えられる
操作性両手での操作が必要になると、清掃作業や段取り替えの効率が低下する片手で接続・解除でき、従来品から違和感なく切り替えられる
接続部からのエア漏れ待機状態でも微量のエアが漏れ続けている箇所があった交換後の再確認では、カプラー接続部で検出されていた超音波反応が解消

導入効果|接触リスクの低減とエア漏れの解消を同時に実現

導入後は、カプラー取り外し時のホースの跳ね返りが抑えられ、加工機や精密部品への接触リスクを低減できました。

作業者からも「残圧が抜けてから外れるので安心できる」「片手で操作でき、従来品から違和感なく切り替えられた」と評価いただきました。

交換後に音響カメラで再確認したところ、カプラー接続部で検出されていた超音波反応も解消されました。現在は定期的なエア漏れ診断の結果をもとに、漏れ量と使用頻度から優先順位を決め、他の加工設備にも順次展開しています。

  • 安全性の向上 — 取り外し時の跳ね返りが抑えられ、加工機や精密部品への接触リスクを低減。
  • 品質面の安心 — ホースや工具が加工品に不用意に接触するリスクを下げられる。
  • 作業性の維持 — 片手で着脱でき、清掃や段取り替えの効率を落とさない。
  • エア漏れの解消 — 交換後の再確認で、カプラー接続部の超音波反応が解消。
  • 計画的な展開 — 漏れ量と使用頻度で優先順位を決め、他の加工設備へ順次展開。

まとめ|エア漏れ診断は「カプラーの見直し」のきっかけになる

カプラーは日常的に着脱を繰り返す部位のため、気づかないうちに漏れの発生源になっていることがあります。エア漏れ診断で「どこから」「どれだけ」漏れているかを把握すると、優先して手を打つべき接続口が見えてきます。

そして、漏れを止めるための交換を、安全性や作業性の改善とあわせて進められるのが安全カプラーの利点です。省エネ対策として始めた取り組みが、現場の安全と品質の改善にもつながります。

まずは自社工場のエア漏れ量を把握するところから始めませんか

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